田中 肇研究室 ソフトマターの物理 東京大学 工学系研究科 物理工学専攻 東京大学 生産技術研究所 基礎系部門
入り口 > 研究 > 液体・ガラス・ゲル > 液体・液体転移 > 液体・液体転移の臨界挙動
高分子・液晶・コロイド・膜・タンパク質液体・ガラス・ゲル光とソフトマター
液体・液体転移ダイナミクス液体・液体転移の臨界挙動空間拘束下での液体・液体転移水と水型液体の熱力学・動的異常液体・液体転移の理論ガラス転移の理論フラストレーションを導入したMDシミュレーション多分散コロイド系のガラス転移現象駆動された粉体系のジャミングラポナイトのジャミング転移ガラス転移温度以下での結晶化キネティクスキャビテーション

液体・液体転移の臨界挙動

液体・液体転移の臨界挙動 Triphenyl phosphite を 215.5 K 以下に冷却し,数時間待つと液体 1 から液体 2 へ連続的に転移する (スピノーダル分解型転移).この転移の初期過程において,空間パターンが生じる (図参照).画像処理から特徴的な長さを計算することが可能であり,系の相関長を求めることができる.215.5 K 以下の様々な温度で測定することにより,相関長の温度依存性を求めた結果,215.5 K (スピノーダル温度) に向かって 0.5乗で発散することがわかった.この指数は平均場理論から出てくる値と一致している.また,裸の相関長 ξ_0 が 60 nm と非常に長いことがわかった.このことは長距離相互作用があることを示唆しており,平均場になることと矛盾しない.液体・液体転移に臨界点があることが強く示唆され,このことは密度以外に秩序変数があることを意味している.この秩序変数は,局所安定構造の数密度である可能性が高いことが現段階ではわかっている.

« 戻る 進む »